自律神経の乱れは老化の原因になる？

自律神経の乱れは腸内環境の悪化を招くため、老化の原因になります

自律神経の働きが乱れるときには交感神経が優位になることが多いため、血管を拡張する副交感神経の働きが弱くなり血流が悪くなるといわれます。
そして自律神経の乱れは便秘や下痢の原因にもなり、腸内環境の悪化につながるのです。
腸がきれいだと全身にきれいな血液が送られます。しかし腸内環境が汚いと汚い血液が全身に送られてしまうため老化が進みやすくなるのです。

自律神経にはアンチエイジングにつながる働きがあります

自律神経には多くの内臓の機能を調整する大切な働きがあります。考えた通りに手足を動かすのとは異なり、内臓機能は考えながら調整することはできません。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていて、2つの神経でバランスをとりながら活動しています。交感神経には血管を収縮する働きや胃腸の活動を抑制する、心拍数を増やすなどの働きがあるのです。
そして副交感神経には、血管を拡張、胃腸を活動させ、心拍数を減らすなどの働きがあります。主にこの副交感神経の働きによって、血流が改善されるため、体を健康に保つための効果が期待できるでしょう。
そしてアンチエイジングのためには、大人にも新陳代謝のために必要といわれる成長ホルモンなどが全身にスムーズに行き渡る必要があります。自律神経のバランスが整っていれば、この成長ホルモンは、副交感神経の働きで改善された血流を利用して全身に届けられるようになるでしょう。
自律神経が陰で支えていることによって成長ホルモンなどの働きが充分に活かされれば、アンチエイジングの効果が期待できます。

自律神経も年齢により老化が進みます

自律神経は年齢とともに老化が進み、徐々に自律神経のバランスを保つことが難しくなるといわれています。とくに40代以降になると副交感神経の働きが弱くなり、交感神経が優位な状態になりやすい傾向にあるのです。
副交感神経の働きは弱くなるけれど、交感神経の働きはそれほど弱まることがないため、老化による影響から自律神経のバランスが崩れがちになるでしょう。40代以降は副交感神経の働きが3～4割程度低下するとされ、年齢を重ねるとさらに働きが落ちていきます。
更年期を迎える頃には女性ホルモンのエストロゲンが減少することもあり、ホルモンバランスに影響されて自律神経のバランスも崩れやすいのです。
自律神経のバランスが崩れると、イライラする・めまいが起きる・発汗するなど、体調に不具合が生じるので、ムリをしないようにしましょう。
自律神経の機能は老化により年齢とともに低下していきます。自律神経が疲れているときにゆっくりと休みを取らずムリをしていると、ダメージが蓄積されて自律神経の老化が進む場合があります。
その自律神経の老化を少しでも遅らせるためには、疲れを溜めないことが重要といえるでしょう。

自律神経が疲れていることに早く気づくことが大切です

自律神経の老化を防ぐために疲れを溜めないようにするには、自律神経の疲れにできるだけ早く気づくことが大切といえます。自律神経は意識して動かせるものではないので、疲れていることになかなか気がつかない場合が多いかもしれません。
ではどうやって自律神経が疲れていることに気づくことができるのでしょうか。自律神経は無意識で動いているので、自分の普段の生活で無意識にとった行動に影響が出ると考えられています。
いつも歩くところをバスに乗って移動したなど、普段気にならずにやっていることが面倒になってしまうときには、自律神経が疲れている場合が多いといえます。充分に疲れを癒やして元気になったら、少しずつ体を動かした方がよいです。
適度な運動には、体を活性化させ自律神経を整える効果が期待できます。運動といっても、突然激しい動きをしなくてもウォーキング程度の軽いものでかまいません。
外へ出るのが億劫だという方には、ピラティスをおすすめします。ピラティスの独特な呼吸法と、それに合わせた動きには、自律神経を整え、脳をリフレッシュさせる効果があるといわれています。
またインナーマッスルなども鍛えられるため、疲れにくい体作りにつながるのです。疲れにくい体になればより活動的になり、老化防止にもつながるでしょう。

（まとめ）自律神経の乱れは老化の原因になる？