手を広げ胸を張る女性

ピラティスの呼吸法と肋骨の関係性とは?

SNSでシェア

ピラティスの呼吸法は肋骨周辺の腹横筋を刺激し、骨盤矯正に効果を発揮します

ピラティスでは胸式呼吸という呼吸法を利用します。
この胸式呼吸によって、肋骨周辺の腹横筋が刺激されます。
腹横筋とは、骨盤や脊椎を囲みこむように位置している筋肉のため、この筋肉が刺激されることによって、骨盤や脊椎が正常な位置に戻るように矯正されることが期待できるのです。
正しい胸式呼吸をするには、両手を肋骨あたりに当てて息を吸う時に胸が膨らむのを意識する事が大切です。
その上で、腹筋に力を入れて常に負荷をかけるように意識します。
こうすることによって、しっかりと腹横筋が刺激されるだけでなく、その周辺のインナーマッスルを鍛えることにも効果があり、骨盤を正しい位置に戻しつつ、体の歪みなどが解消されていくことが期待できます。
ピラティスは運動をしなくても、呼吸法だけで体を整えることができるエクササイズとして知られているのです。

腹式呼吸と胸式呼吸の違い

ピラティスとは、元々は負傷兵のリハビリのために開発、発展を遂げてきたエクササイズです。
負傷兵は当然のことながら、自由に体を動かすことができません。
しかし、寝たままの状態では筋肉がつかず衰えていくため、回復も遅くなってしまいます。
そこでピラティスの創始者であり従軍看護師として活躍していたジョセフ・ピラティスによって、動きがかなり制限される状況でも、筋力を鍛えることができるエクササイズが開発されたのです。
エクササイズと言うと体を動かすイメージが強いかもしれませんが、ピラティスはまず呼吸法に注目しました。
そして、呼吸法によって免疫力を高めることも、筋肉に負荷をかけて体を激しく動かすことなく体幹、インナーマッスルを鍛えることができると着目したのです。
その呼吸法こそ、胸式呼吸です。
ヨガなどで行われている腹式呼吸は体をリラックスさせることを目的としています。
柔軟に体を動かす準備として、腹式呼吸は非常に効果的とされていますので、ヨガのような動きのあるエクササイズを行う際には適していると言えるでしょう。
一方、ピラティスで行う胸式呼吸は、体をリラックスさせるのではなく、筋肉が緊張した状態になります。
この筋肉の緊張は交感神経の働きを活発にさせるといわれています。
さらに筋肉に対して適度な負荷となるのです。

ピラティスの胸式呼吸が骨盤にも影響を与える理由

ピラティスは骨盤を意識したエクササイズであり、常に骨盤を中心に体全体の歪みを解消する事を念頭に置いています。
この胸式呼吸も同様で、この呼吸法によって骨盤に働きかけることができるのです。
胸式呼吸によって緊張した筋肉の中に、肋骨付近にある腹横筋があります。
腹横筋と言うのは骨盤周りを支える重要な筋肉で、ここが衰えてしまうと当然正しい骨盤の位置に骨盤をキープする事ができないため、骨盤が歪み、体全体のバランスが崩れてしまいます。
この腹横筋が胸式呼吸によって刺激され、強化される事で骨盤の位置が矯正され、正しい位置にキープする事が可能になるとされているのです。
さらに、肋骨付近には重要なインナーマッスルがありますので、腹横筋だけでなく周辺の筋力全体の増強が期待できます。
胸式呼吸の方法としては、腹式呼吸と比べて少し習得するのに時間がかかるとも言われています。
しかし、たとえ起きあがれない状態でも筋肉の強化が期待できる呼吸法ですので、機会があれば身につけておくと役に立つでしょう。

胸式呼吸をマスターするために

胸式呼吸は、基本的には、息を吸い込む時に胸を膨らませ吐く時に胸を縮めるというだけのことです。
しかし、慣れないとどうしてもお腹が膨らんでしまい、きちんとした胸式呼吸ができません。
そうなると、筋肉の緊張も十分ではなくなってしまうので、骨盤へのアプローチも期待することができません。
そこで、一つの方法としてまずは、両手を肋骨のあたりに添えて、胸が膨らむのを実感しながら息を吸いましょう。
そして、常にお腹に力を入れて、腹筋が引きしまった状態であることを意識しましょう。
腹筋に関しては息を吐き出す時にもしっかり引き締めることを意識します。
腹横筋は実はお腹を引き締める上でも大きな働きをする筋肉で、この筋肉が弱いとお腹もたるんできます。
ピラティスの胸式呼吸法を身につけることによって、骨盤の歪みを解消する事だけでなく引きしまったボディラインを作ることも期待できるのです。
さらに、腹横筋は骨盤を支えるために帯のように骨盤の周りにあります。
そのため、この筋肉を鍛えることによってインナーマッスルも安定するといわれています。
腰回りの重要な筋肉を刺激する事の出来るこの呼吸法を是非マスターしていきましょう。

(まとめ)ピラティスの呼吸法と肋骨の関係性とは?

1.ピラティスの呼吸法は肋骨周辺の腹横筋を刺激し、骨盤矯正に効果を発揮します

ピラティスの胸式呼吸は、その方法を覚えてしまえば、呼吸法だけでも体調を整えることができる優れた呼吸法です。
正しい方法で行うことにより骨盤を支える腹横筋が刺激され、正しい位置へと骨盤を戻すことに役立つとされています。

2.腹式呼吸と胸式呼吸の違い

ピラティスの胸式呼吸は、ヨガなどで用いられる腹式呼吸と基本的な役割が変わります。
この呼吸法の違いと目的を理解する事が、正しい胸式呼吸をマスターするための基本です。

3.ピラティスの胸式呼吸が骨盤にも影響を与える理由

胸式呼吸は肋骨付近の筋肉である腹横筋に刺激を与えます。
腹横筋は骨盤を支える重要な筋肉であり、この筋肉が刺激されることによって骨盤の位置の矯正も期待できるのです。

4.胸式呼吸をマスターするために

胸式呼吸はマスターするために少しコツのいる呼吸法です。
しかし、きちんとした方法で練習を重ねれば、ずっと役に立つ呼吸法とも言えるでしょう。
その練習方法をご紹介します。

 

今月だけのお得な体験・入会
キャンペーン実施中!

 

体験レッスンご希望の方はこちら


SNSでシェア
ピラティス・ヨガを体験する
//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述