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ピラティスの10の原則とは、ピラティスの本質にたどりつくために欠かせない要素だと言われています
ピラティス10の原則は、ピラティスを行う上で基本となる大事な指針のようなものです。
10の原則はまず気づきから始まり、バランスや集中、効率性などを経て最終的に身体と心の調和を目指すことで、ピラティスの本質に近づけます。
また、10の原則を念頭に置いてピラティスを行うことで、ピラティスが心身にもたらす様々な効果が実感しやすいと言われています。
10の原則を確認しながら、ピラティスを行いましょう。
ピラティスの10原則とはピラティスを行う上での方針のようなものです
ここではまず、ピラティスの10原則にはどのような内容なのか、見ていきましょう。
- Awareness(意識、気づき)
- Breath(呼吸)
- Balance(バランス)
- Concentration(集中)
- Center(中心)
- Control(コントロール)
- Efficiency(効率性)
- Flow(流れ)
- Precision(正確であること)
- Harmony(調和)
この10の原則はピラティスを行う時には、なくてはならないもので、いつも心の中に存在させ、身体の隅から隅まで伝えるものと考えられています。
10の原則を軽んじて行うピラティスはピラティスではなく、本来目指すものや効果という自分のゴールへたどりつけないとまで言われています。
ピラティス氏が志したのは「心・身体・精神」の調和です。
そのため、ピラティスの10の原則には、身体の動かし方のことだけではなく心や精神についても触れられています。
これらピラティスの10の原則を最初から忠実に守って、実践するのは難しいでしょう。
しかし、意識しながらピラティスを行うことによって、「心・身体・精神」の調和が取れるようになると言えます。
心と体がつながることで、精神に変化が起こります
前述の通り、ピラティスの10の原則は「心・身体・精神」の調和を目指しています。
調和のためには、頭で考え身体を動かすことで「心と身体」がつながり、そこから「考え方や気持ち」などの「精神」が変化や成長をすると考えられているのです。
では具体的にどのようなことを意識していけば良いのでしょうか。
まず心で身体の動きや状態がどうなっているのか、つぶさに感じて気づきを得ることが大切です。
そして、身体を動かす時に自分はどんなことを感じているか、心身のバランスは取れているかなどに集中すると心と体がつながりやすくなるでしょう。
身体を動かす時、中心となるのは背骨や骨盤です。
気づきで得られた身体の状態を自分で少しずつ調整していきます。
中心が整ってきたら、呼吸や動きの正確性や能率も意識することで、よりピラティスの効果を得られるでしょう。
心で気づき、体をどう動かすのか、という考え方を持つようになると「精神」の変化が起きていると言えます。
自分の身体を思い通り動かせているかに意識が向くと、身体の柔軟性にもつながりまた新たな気づきが得られるでしょう。
自分で意識や身体をコントロールできるようになった状態こそ調和がとれているといえるのです。
ピラティスの10の原則を行うことで心に意識を向け、心身共に安定した暮らしを導いてくれます
ピラティスの10の原則は単にインナーマッスルを鍛え、体を健康へと導くだけではありません。
今の生活がこのままでいいのか、と自分の心にも問いかけてくれるボディワークの一種だと言えるでしょう。
自分のライフスタイルにおいて、仕事や育児、介護などに必死になりすぎて心や身体が悲鳴を上げているのにも気づかない、または無理に蓋をして頑張り続けているという方もいるでしょう。
身体や心の危機を超えると、身体の調子や心のバランスが崩れて病気になります。
しかも深刻な状態であってもあえて隠して、うまくいっていると信じ込み、無理をし続けると取り返しのつかないことになるでしょう。
しかし、ピラティスを始めることでそういった身体や心のSOSに気づき、心と身体の調和を再び取り戻したという方も少なくありません。
ピラティスは身体を動かし、インナーマッスルを鍛えることで心にも意識を働かせて、身体の調子を整えることで心まで健康にしていくという作用が期待できるのです。
単なるエクササイズでなく、心や精神にまで深く影響を及ぼす所に10の原則の神髄があると言えるでしょう。
(まとめ)ピラティスの10の原則とは?
ピラティスの10の原則は、ピラティスの基礎となる重要な指針と言えます。
10の原則を意識することで、身体と心が調和し、ピラティスがもたらす様々な効果が実感しやすいと言われているので覚えておきましょう。
ピラティスの10の原則は、ピラティスを行うための指針であり、ゴールであると考えられています。
このゴールとは「心・身体・精神」の調和です。
最初からは難しいですが、10の原則を意識しながら実践していきましょう。
「心・身体・精神」の調和を目指すために、まず心と身体がつながる必要があると考えられています。
その先に、考え方や心持ちといった精神の変化や成長が現れて調和がとれるのです。
ピラティスの10の原則を守り、ピラティスを行うことは体幹を鍛えるのみならず、日常生活における心の気づきをもたらし、心豊かな生活を送る手助けとなるでしょう。
身体を健康に導くことは、心の安定にもつながるということを教えてくれます。