ピラティスのストレッチは内臓機能アップに効果的？

ピラティスのストレッチには、内臓機能を高める効果が期待できます

ストレッチは2つに分けられますが、流れるような動きのあるピラティスでは動的ストレッチが主に行われます。ピラティスの動的ストレッチは、筋肉に柔軟性をもたらし、関節の可動域を広げるのに効果的です。
さらに、骨盤や背骨の歪みを正すことで、ズレていた内臓も元の正しい位置へと戻されることで、機能が正常化すると考えられます。内臓機能が高まると、体の不調も緩和され心身が健康になれるという効果も期待できます。

ピラティスで行うストレッチは、動的ストレッチに含まれます

ピラティスのストレッチと内臓機能の関係性を探る前に、まずはピラティスにおけるストレッチについて見ていきましょう。ストレッチというと、両手を上げて体を伸ばすなど、柔軟運動のようなイメージがあります。
ストレッチには、2種類あります。関節を動かさずに筋肉の柔軟性を養い可動域を広げる静的ストレッチと、関節を動かして筋肉を刺激する動的ストレッチです。ピラティスは、呼吸を繰り返し流れるように動きながらインナーマッスルを効かせていくエクササイズなので、主に動的ストレッチを行っていることになります。
動的ストレッチは、運動のウォーミングアップ前に使われるストレッチで強張った筋肉をほぐし、和らげる作用があると言われています。体が硬い方でも、ピラティスを続けて筋肉がほぐされ、体の柔軟性が身につきやすくなるとも考えられているのです。筋肉は本来硬いものですが、柔軟性が身につくことでしなやかさが生まれ、関節の可動域が広がり体を動かしやすくなるのです。

背骨や骨盤の歪みが正され、内臓が正しい位置へ戻ることで機能性が高まります

ピラティスの動的ストレッチにより、筋肉の柔軟性を高めて関節の可動域が広がると、インナーマッスルが徐々に強化されます。繰り返される胸式呼吸や、流れるような動作により常に体の深層部の筋肉には負荷がかけられ、鍛えられていきます。
そして背骨や骨盤を取り囲むインナーマッスルが厚みと強度を増すことで、背骨や骨盤をしっかり支えることができるようになるでしょう。その結果、今まで歪んでいた背骨や骨盤が正しい位置へと戻されて、姿勢が良くなります。
さらに、骨の歪みにより押し出されていた内臓が本来あるべき、自然な場所にまで戻されることになるのです。それまでのズレた位置に合った内臓は、機能しづらい状態にあったと言えます。
しかし、正しい位置に戻ったことで内臓機能が向上し、活発化することで体に生じていたさまざまな不調も徐々に改善される効果が期待できるのです。ピラティスは、一般的な筋トレなどでは鍛えることが困難で、普段の生活では使われにくい、体の深層部の筋肉にアプローチできるという点が最大の魅力だと言えます。

内臓機能が高まると、体調が整いやすくなります

ピラティスのストレッチにより、内臓機能が高まると体のさまざまな良い効果をもたらすと言われています。まず腸の動きも活発化するので、溜まった便が押し出されてお通じが良くなるでしょう。腸内の毒素も排出されるので、お肌の調子も整と考えられます。
さらに、血液やリンパ液の流れも良くなるので、手足の末端にまで血液が循環し、冷え症の緩和にもつながると言われているのです。また、体内の老廃物や余分な水分も排出され、むくみが解消されるでしょう。
内臓の動きが盛んになるので基礎代謝が上がり、体温も上がって脂肪が燃焼されやすい環境が整います。すると、脂肪が消費され、体につきにくくなるためスタイルアップにも役立つというわけです。
そして、内臓機能がうまく働くようになると、基礎体温も上昇すると考えられます。そうなると外から侵入したウイルスなどを撃退し、体を病気から守る免疫力アップにもつながるでしょう。このように、ピラティスによる内臓機能の向上は、体の不調の改善にもつながるのでぜひ生活に取り入れてみてください。

（まとめ）ピラティスのストレッチは内臓機能アップに効果的？