今回はアンチエイジングとマインドフルネスというテーマで進めていきたいと思います。
今回は私にとってむずかしいテーマです。
私はアンチエイジングというと身体・精神の若さを保ち続けるという事かと思います。
女性の方はアンチエイジング・ダイエット・痩身・美容といったことに
ご興味が多い方が多いでしょう。
しかし、マインドフルネスの世界は全く別のことを伝えようとしています。
今回はその違いに注目してみたいと思います。
目次
アンチエイジングとは?
エイジングというのは年を重ねていくという事。
アンチとは否定ですね。
アンチエイジングというのは若さをそのままなるべく長く保ち続けるようなものでしょう。
さらに進んで最近は以前の若さを取り戻すといった意味合いも入ってきているかもしれませんね。
なるべく今の状態を維持し綺麗でいたい、スタイル良く、周りからも
「若くて、元気だね、綺麗だね」と褒められていたいという事が
アンチエイジング求める要因の一つかもしれません。
老いる宿命
人間は生まれた瞬間からしばらく成長期という変化を遂げて
20歳過ぎで肉体的な絶頂期を迎えるようにできています。
そして、24歳辺りからは免疫力も年々下がり、
筋力も衰え、骨密度も下がり、血管もサビて、水分量も減り、
身体は老いる方向へ移動していきます。
要するに病気し苦しみやすくなります。
もちろん、老化のスピードは身体を鍛えたり、食事に気を付けたり、
さまざまな環境要因があり個人差があります。
私は生理学や解剖学を勉強してなんで人間の身体は
このような時間的な滅びの方向へ動くのか不思議な感じがしました。
さておき、我々は大人になってしまうと病気や目に見える身体の異常がない限り、
私は大丈夫、健康、元気などと思ってしまいがちです。
大人になってしまうと変化に対してあまり気づかなることが多くなるようです。
しかし、自分の内側では常に老化は進み、年を重ねるたびに肉体は老いる方向へ
常に変化しているという事を再認識しておきましょう。
マインドフルネスは無常の世界
次に無常のことを少し解説しておきたいと思います。
無常というと切ないとか、ああ無常みたいな、
厭世、あきらめのようなイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、実際は違います。
その正しい意味は、常ならず、つまりすべての対象物は同じ状態で留まっていないという事です。
つまり、すべてのものは常に動き変化をし続けているという事です。
マインドフルネスを実践してみると実感としてよくわかると思います。
今回のテーマ、年は取らないというアンチエイジングとは違う考え方がその中には含まれています。
お坊さんは長生きでエネルギッシュ
私の知り合いの曹洞宗の僧侶の方で藤田一照老子という方がいらっしゃいます。
60歳を過ぎておられるのにいつもお会いすると少年のような笑顔とそして
坐禅の時は素晴らしい坐姿とともに凛とした雰囲気で坐禅をされます。
いつもお会いすると、肉体的にも若い感じがありますが、
それよりも精神的な若さというものを感じます。
呼吸の回に書きましたが、長生きは長い息なんだなーと藤田一照老子をみるたびに思います。
マインドフルネスを深めた方は長生きになり、
よりエネルギッシュなパワーを内側から発揮できるようになるという印象をうけました。
年輪のようにエイジングする
マインドフルネスはありのままを受け入れ自己を肯定していくことから始まります。
そして、自分自身の感覚に気づきを向け、今の瞬間を生きているという実感を大切にします。
そして、前述したように常に私たちの肉体は変化し続けている無常の世界です。
老いの方向を向いている以上、今の瞬間を大切に暮らしていく必要があります。
アンチとエイジングを否定するより
その年齢年齢の瞬間を大切に暮らすのが私は良いように思います。
あまりにも若くいなくてはいけない、綺麗でいなければいけないというのも、欲望です。
その欲が叶えられなければ私たちは自分の内側で思い悩み、苦しむだけです。
一度それを手放しありのままで良しとして
今の自分の年齢を楽しむくらいの気楽さを持つと良いかもしれませんね。
木が年輪を重ね刻み込むようにエイジングを楽しみ自分らしく歳を重ねこと。
それが、マインドフルネスエイジングという事になるのかもしれませんね。
今回はこの辺りで失礼いたします。
お読みいただきありがとうございました。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp
<ライター>
長谷川 洋介
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員