今回はマインドフルネスと成功という事でお話しを進めていきたいと思います。
成功というと仕事で成功する、勉強で成功する、スポーツで成功する、恋愛で成功するなど、
さまざまな言われ方があるかと思います。
今回は成功するとはどういうことかを考察して、
マインドフルネスが目指すものを少しでも解き明かせたらと思います。
目次
世間的・世俗的な成功
世間的・世俗的な成功というのは、仕事でお金をいっぱい稼ぐ、自分の望む仕事につく、
好きになった人と家庭をもち子供を育てる等、
地位・権力・独占など自分自身が思い描き思考したことが
思い通りに運んだ結果を指し示すといっていいかもしれません。
もちろん、すべてそうではありませんが一言で言い表すと「欲」という事につながります。
自分自身の欲を上手に満たすと成功という言葉に置き換えることができるかもしれません。
この世界は競争の社会であり他人より優れている、経済力がある、健康である
すべて比べその有意差で成功失敗と言葉により限定をしているようなものです。
いわゆる成功から離れてみる
マインドフルネスでは何か競争をして勝つこと、自分の外側に対しての
アクションリアクションをしていくという事から離れるトレーニングをしていきます。
現代社会は特にスピーディなものになっています。
もちろん、今に生きる我々は成功をめざしその中で適応して生活しています。
しかし、マインドフルネスを取り入れることにより
成功するという事を客観的に眺めていく視点を持ってみるのは大切なことです。
成功と失敗はあるのか?
そもそも、成功と失敗というのは存在するのかという事を考えてみるといいと思います。
例えば、子供が自転車に乗れるまでは様々な試行錯誤・工夫・親や周りの人間のサポート、
そして失敗することにより身体で乗りこなすプロセスをたどっていきます。
ある一定のプロセスをたどると、急に乗れるようになり、
さらに乗りこなすと手を放して乗ることができ、さらに高度なことが可能だという事に気づきます。
この場合、急に乗れるタイミングのことを成功と呼ぶとすれば
それは乗れた時点で成功という言葉を使うことになります。
しかし、実はその先には、より深い精密な世界が待っていることになります。
どのような物事でも、例えば、仕事、スポーツ、勉強あらゆる場面でもこのことはついて回ります。
マインドフルネスと成功との関係性は実は成功というものはプロセスにおける
一ポイントに過ぎないという事に気づくという事であると言ってもいいかもしれません。
そう考えてくると、成功というものや失敗ということそのもの自体も
自分自身や周りの人々で創っている幻想なのかもしれませんね。
プロセスの先にあるもの
すべてはプロセスであるという事を実感した時、
次のプロセスが現れるのだと思います。
先ほど述べたように、物事は突き詰めれば突き詰めるほどより
精密になり終わりがないことに気づきます。
それこそが、勝ち負け、成功や失敗という事から離れるきっかけになります。
自分の今なすべきこと、今行いたいこと、今感じることをしっかりととらえ
瞬間瞬間に生きるきっかけを与えてくれることになります。
それは、マインドフルネスに生きることであると呼べるかもしれません。
マインドフルネスによる成功とは?
マインドフルネスの目指す成功とは、自分自身の内側の静けさ、心の安定です。
また、マインドフルネスを深めた人はその静けさ、心の安定は自分の内側だけではなく、
関係している人たちに伝播していきます。
マインドフルネスによる成功とは自分自身の心の安定だけではなく、
周りに、関係している世界に対しても良い影響を与え続けることができることでしょう。
マインドフルネスによる成功は一通過点にしか過ぎませんが、
積み重ねていくことによりマインドフルネスはより深まり
世界は良い方向に動いていくのかもしれません。
話が壮大になってしまいましたが、今回はこの辺りで失礼いたします。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。
BASIピラティス HP:basipilates.jp
<ライター>
長谷川 洋介
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。
法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」
(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員