日常で実践!マインドフルネス~「歩く」編~

マインドフルネスについて、コラムをいくつか紹介してきましたが、なかなか理解することが難しいとおっしゃる方もおられるかもしれません。やはり、実践してこそ、プラスになるマインフドフルネス。

今回は、マインドフルネスの実践~「歩く」編~として、日常でできる歩くマインドフルネスの実践をご紹介します。

「マインドフルネスと呼吸~生きることは「息る」こと~」のコラムでも書かせていただいたとおり、呼吸と同じように歩く事について、具体的な実践方法をお話していきます。

マインドフルネスウォーキングとは?

まずは、マインドフルネスの実践として行われる、伝統的な「マインドフルネスウォーキング」の方法もお話ししておきたいと思います。

「マインドフルネスウォーキング」「ウォーキングメディテーション」「歩く瞑想」「経行」などいろいろな言われ方をします。仏教的な経行という方法では、宗派によって方法が異なっています。マインドフルネスで行われる方法は、ゆっくりと歩く方法をとります。基本は一息半歩で非常にゆっくりとした歩みを行っていきます。一呼吸半歩ですから、牛歩よりも遅い歩みでしょう。一歩一歩かみしめる、という言葉がありますが、まさにそのように歩いていきます。

一歩一歩を丁寧に集中し、感じ取りながら歩いていきます。

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知足(足るを知る)

「知足」という言葉があります。ヨーガの言葉ではサントーシャといいます。書いて字のごとく、足を知りなさいという事です。日本語では「足るを知る」といい、あるものでもう十分満足するという意味合いです。つまり、足があればもう何もいらない。元気な足だけあればそれで充分ではないかという事ですね。

昔はおそらく戦争や病気のため、今より歩けない方が多かったからこのような言葉が生まれたのかもしれませんね。

歩くという事は、健常者の人々にとってごく普通のことです。当然のことですが、私達は行きたいところがあれば歩いて動きます。とても簡単で当たり前の事ですが、実は障害のある方や子育てしている方達からすると、歩いて移動できることほど素晴らしいことはありません。

車いすやベビーカーを持って移動するとわかりますが、ちょっとした階段・段差があれば移動できないし、入れないお店はあるし、お店に入っても移動が難しかったりします。本当に移動に困ります。

自分の足で歩行できる人は、それだけで十分幸せという事をよく知っておくと良いでしょう。

一番おすすめの方法~散歩~

マインドフルネスの伝統的な歩く実践と、足るを知るというお話しをしました。それをぜひ念頭に置いていただき、日常での実践法として、一番おすすめの方法は「散歩」をする事です。

しかも、目的を持たず感じるままにゆったり歩く散歩がおすすめです。今日は歩いていないから何千歩歩かなければ、、!などと思わずに、感じるままに歩くと良いでしょう。

いつも歩いている自分の通常のスピードよりも、半分くらいのペースでゆるりと歩いてみてください。人に抜かされてもいいくらいの余裕のある感じで良いでしょう。

そして、歩くときは、歩いている自分の身体の感覚を感じ取りながら歩きましょう。

足の裏の感覚、身体が前に動いてく時の感覚、移り変わる風景、風が身体に触れる感覚。

例えば、夏から秋にかけて10月ごろだとすれば、だいぶ涼しくなったな、いという感覚が芽えてきますので、その感覚を感じるのも良いし、夕暮れ時、虫の声を楽しみ、お月様明かりを全身で感じ、金木犀の香りを感じ散歩するのもまた良い実践になるでしょう。

枕草子も秋は夕暮れでしたね。今の季節、夕暮れの散歩はぴったりくるかもしれません。いずれにしても、スマートフォンなどは触らず、五感をよく使って歩きながら全身に気を配り、歩いている感覚と周りの空間を感じ取りながら歩くこと、これが実践する大切なポイントになります。
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今の瞬間を感じ取りながら歩く

我が家には、二人の息子がいます。長男君は4歳、そして次男君は1歳です。次男君は最近ハイハイから捕まり立になり、今年9月中旬から数歩、歩行を始めました。いわゆる本当のはじめの一歩というものです。

じっくり観察していると、足のスタンスは広め、彼の心模様は、気持ちは前へ、少し恐れがありながらも好奇心もあるといったところです。そして、体重を少し前にもっていって右足を小さく一歩。一歩出るとリズミカルに数歩、トントンと歩いてバランスを崩し座りこみ、またハイハイで移動します。その繰り返しの中でだんだんと歩数を増やし歩けるようになっています。

次男君の歩み、歩くことに集中しながら、私の方に一歩一歩、一生懸命に歩いてきます。

本来のマインドフルネスウォーキングは、これなのだなと本当に実感させられます。私にとって、子供たちは、いろいろな気づきを私に与えてくれるマインドフルネスの先生です。

そして、マインドフルネスに歩くとは、しっかり今の瞬間を感じ取りながら歩くという事です。無造作・無意識に歩かず、今を感じ取り集中をして歩きます。歩みが深まると、歩くすばらしさ、楽しさ、充足感を味わうことができるでしょう。

是非、日常に取り入れて実践してみてください。
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googleやゴールドマン・サックスなどの一流企業が続々導入し、アメリカでは一般市民レベルで大きな飛躍を見せている「マインドフルネス」。
一過性のブームではなく、現代人老若男女問わず必要とされるものとして認知されています。
科学的にもその効果が証明されており、ますます今後広がっていくと考えられます。
BASIピラティスはマインドフルムーブメントにフォーカスしたクラスを行うピラティス専門スタジオです。

BASIピラティス HP:basipilates.jp

<ライター>

長谷川 洋介uid000001_2014011323060468f6bfd0
医療法人和楽会 ヨーガ講師。東京マインドフルネスセンターにて指導。

法政大学卒業。2006年ヨーガを始める。
「マインドフルネスは今を大切に生ききることです。そして、マインドフルネスは生活の中で実践していくことがとても重要です。センターではヨーガやメディテーション等を通じ今に意識を向け、いろいろな気づきを得る練習をします。マインドフルネスを皆さんと一緒に実践し心と体を調えていきましょう。」

(社)ヨーガ療法学会 ヨーガ講師養成講座修了
東洋鍼灸専門学校卒業
鍼灸師(国家資格)
あんまマッサージ指圧師(国家資格)
ジョン・カバットジン博士「MBSRワークショップ」修了
介護予防運動指導員
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著者情報

hawaiiwater

ピラティス
Webマガジン編集部

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