ピラティスの指導を受ける女性

激しい頭痛、腰痛対策のピラティスで改善できますか?

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腰痛改善効果があるピラティスで姿勢を正しくすると、頭痛が軽減されることがあります

頭痛にはいくつかの種類がありますが、頭蓋骨の表面にある筋肉の緊張によって起こる緊張性頭痛というものがあります。
頭の表面にある筋肉の緊張は、その下にある首や背中、さらには腰の部分にある筋肉や、座位、立位時の姿勢に大きな影響を受けます。
腰痛の中にも腰周辺の筋肉の緊張が原因で起こる腰痛がありますが、この原因は腹筋の弱化等によって骨盤の位置が不適切であるほか、本来持つ腰椎のカーブがなくなっていることが考えられています。
ピラティスによって骨盤の位置や腰椎のカーブが正常化されることで全身的に姿勢が良くなることで、背中から首の位置が適切になり筋肉の緊張も適正化することで、緊張性頭痛が改善される場合があります。

頭痛の種類と対処法を押さえておきましょう

頭痛には、大きく分けると「一次性頭痛」と「二次性頭痛」とがあります。
一次性頭痛とは、特に大きな病気があるわけでもないのに、頭痛が起こるもののことを言います。
これに対して、何等かの原因となる病気があって起こる頭痛を、二次性頭痛と言います。
一次性頭痛には、以下のようなものがあります。

緊張性頭痛

頭痛の症状としては、頭が締め付けられるような痛みがあります。
硬いヘルメットのようなもので頭をギュッと押さえつけられたような痛みがあります。
頭蓋骨の表面には、後頭前頭筋という筋肉があるのですが、この筋肉の緊張が過度になることが痛みの原因と言われています。
また、緊張性頭痛を持つ人の多くで、肩こりを伴うことが多いとも言われています。

片頭痛

頭痛に先行して、目の前がまぶしくなり一時的に視野の一部が見えなくなるという症状があります。
その後、頭の片側、あるいは両側が痛くなるのですが、ズキンズキンと脈うつような痛みがあり、普段は気にも留めないような光や音に過敏になるというのが片頭痛の特徴です。
吐き気や嘔吐を伴うこともある片頭痛ですが、脳にある三叉神経の血管が何等かの原因で刺激され、血管が拡張されるような痛みの物質を放出することで片頭痛が起こるといわれています。

群発頭痛

一次性頭痛の中でも特に激しいといわれているのが、この群発頭痛です。
頭痛が起こるのは決まって深夜で、それもいつもほぼ同じ時間に、それも、毎日定期的起こり、頭痛が続く時間も一定というのが、群発頭痛の特徴です。
そのため、脳内の体内時計が関係しているといわれていますが、原因はいまだはっきりとはしていないようです。
ただ、片頭痛に効果のある薬の一種が群発頭痛にも効果があるようなので、三叉神経の関与も疑われています。

緊張性頭痛と腰痛には深い関わりがあります

人間の本来の正しい姿勢を横から見たとき、耳たぶと肩、お尻の横にある大腿骨の突起部、膝のお皿と言われる膝蓋骨の裏側、そして外くるぶしと土踏まずの間が一直線に並びます。
その中で人間の要石と言われる骨盤は、やや前側に傾いた状態になっているのが正常で、これがあることで腰椎の前に凸になっているカーブが生まれます。
そして、地球の重力の影響を受ける人の姿勢は地面に近いところから決められるともいわれます。
特に骨盤のもつ本来の傾きが不適切な位置にあると、腰椎のカーブが崩れるだけではなく腰より上、上半身の姿勢をも変化させます。
近年、特に若い女性にみられるのは、この骨盤の傾きが少なくなっている状態です。
人間の体の重心は骨盤にある仙椎という骨のやや前側と言われていますが、骨盤の傾きが少なくなると重心の位置が後ろの方へ移動します。
そうすると、立位姿勢のバランスが不良になるので、姿勢を安定させるために上半身がやや前屈み、猫背のような状態になります。
そして、上半身が猫背のような状態にあっても顔を前に向けるためには、首をより大きく反らすような状態にしなければならないのです。
このような姿勢の変化は、首の後ろから背中にある筋肉に、必要以上の緊張を発生させます。
好ましくない姿勢を長時間続けていることで、背中や腰にある筋肉は緊張し続けることで筋肉痛のような状態を起こします。
これが、腰痛の一つの原因、筋性腰痛を起こします。
また、首周辺の筋肉が緊張すると、首の骨からつながっている頭蓋骨表面にある後頭前頭筋も緊張します。
筋肉が緊張するというのは、常に筋肉が働いている、収縮している状態になるので、長時間続くと筋肉の血行を悪くし、筋肉痛を起こします。
緊張性頭痛とは、このようなことが原因で起こります。

骨盤の位置を正しくすることで、腰痛や頭痛が改善されることがあります

骨盤の傾きが不良になる原因の一つに、腹筋やお尻の筋肉、太ももの裏側にある筋肉の弱化が考えられます。
本来、わずかに前に傾いている骨盤を、それ以上傾かないように、あるいは前側へ体が倒れてしまわないようにするために、これらの筋肉は働いています。
そのため、これらの筋肉が弱ってくると、骨盤の前への傾きを制御できなくなるので、骨盤の傾きがなくなってしまうといわれています。
ピラティスにはこのような、正しい姿勢を保つために必要な腹筋や太ももの筋肉を強化してくれるような効果があるといわれています。
特に、骨盤の状態を左右するインナーマッスルである腹横筋、骨盤の位置を下から制御する太ももの裏側にあるハムストリングスを強化することは、骨盤の位置を正常化してくれるとともに、上半身の姿勢の改善にもつながります。
いわゆる猫背のような、上半身の前屈み状態が改善されると、背筋や首筋の筋肉の異常な緊張がほぐれてきます。
また、上半身の姿勢いが改善されると首の正常以上の反り返りもなくなるので、頭蓋骨表面の筋肉の緊張も正常となるので、頭痛が改善されるようです。

(まとめ)激しい頭痛、腰痛対策のピラティスで改善できますか?

1.腰痛改善効果があるピラティスで姿勢を正しくすると、頭痛が軽減されることがあります

骨盤や腰椎の状態が不良だと、頭部から首、腰まで続く筋肉が緊張してしまうので、腰痛と共に頭痛が起こる場合があります。
ピラティスで姿勢を良くすることで、頭痛の発生を予防できる可能性があります。

2.頭痛の種類と対処法を押さえておきましょう

一次性頭痛には緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛があります。
その中で鎮痛剤が唯一効くといわれている緊張性頭痛は、頭蓋骨表面の筋肉の緊張が頭痛の原因です。
片頭痛や群発頭痛の場合は、専門医を受診し原因に合った薬を処方してもらうことが必要になります。

3.緊張性頭痛と腰痛には深い関わりがあります

骨盤の位置が不良になると、上半身の姿勢が不良になります。
これは背筋群の緊張を高めることにつながり、筋性腰痛を起こす原因になります。
また、姿勢の不良は首の状態にも影響を及ぼすので肩こりを伴う緊張性頭痛を引き起こすことにもつながります。

4.骨盤の位置を正しくすることで、腰痛や頭痛が改善されることがあります

ピラティスで腹横筋やハムストリングスを鍛えると、全身的に姿勢が良くなり背中から腰に掛けての筋肉の緊張がほぐれるとともに、首から頭の位置も正しくなります。
首周辺から頭蓋骨表面にある筋肉も緩むので、頭痛緩和につながるようです。

 

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