ウエストを測る女性

ピラティスによってお腹にはどんな効果があるの?

SNSでシェア

ピラティスはお腹を引き締める効果が期待できます

中高年にさしかかると、徐々に前にポッコリ出てくるお腹が気になるものです。
メタボリックシンドロームの診断基準に、臍の高さでの腹囲という項目が含まれていることもありますし、ズボンやスカートなどを選ぶ際のサイズの基準にもなっているので、気になる方は多いことでしょう。
ピラティスは決してお腹を引っ込めるためのエクササイズではなく、腹部の深層筋の収縮を促して体幹を安定させ、内臓を正しい位置に納めることを目的としています。
腹部筋は、単なる立ち姿勢や座っている姿勢では余程意識しないと収縮しません。
ピラティスでこの収縮を促すことで腹部を安定させ、その副産物としてお腹を引き締める効果が期待できるでしょう。

お腹の出っ張りには2つの原因があります

中高年になってくると、徐々にお腹が前にせり出してくるのが気になるものです。
お腹が出てくると当然ウエストサイズは大きくなります。
ウエストが小さくなる分には、ベルトやサイズを詰めることで対応できるのですが、逆の場合には洋服を買いなおす必要が出てくるので、家計にとっては痛い出費になってしまいます。
ところで、お腹が前にせり出してくるのには、2つの原因があります。
一つは腹筋の表面に皮下脂肪が蓄積してくるタイプ、もう一つは「内臓脂肪」と言われる、内臓の周りに脂肪が蓄積してくるタイプです。
特に後者の場合についてお話ししましょう。
内臓の周囲に脂肪が蓄積すると、腰椎と腹筋との間の容積が大きくなります。
これによって腹筋は引き伸ばされ収縮しづらくなり、お腹を押さえることができなくなるので、お腹はさらに前へせり出しやすくなります。
また、前に突き出たお腹の影響で重心は前に引っ張られます。
そのままでは体は前に倒れてしまいますので、腰を反らせて胸椎から頭にかけての部分を後ろへ移動させようとします。
すると、さらにお腹が前へせり出たような姿勢になってしまうのです。
内臓脂肪がついていくことでこの傾向は強まるため、悪循環に陥りやすくなります。
どこかのタイミングでこの悪循環を断ち切ることが、体にとっては必要になってきます。

ピラティスによる腹部深層筋への刺激は内臓の働きへもよい効果をもたらすと言われています

内臓脂肪の蓄積によってお腹が前にポッコリせりだすようになり、腹筋が働きにくくなると、内臓の位置にも影響します。
内臓は横隔膜の直下にある胃や十二指腸、肝臓から、下では小腸、大腸まであります。
地球上で暮らしている以上、重力は避けて通れませんが、下にある小腸や大腸は、上にある肝臓や胃の重さを支えているといえます。
そして、前側からそれを支える力が不十分だと上側にある臓器の重さを下側にある臓器が支えきれなくなり、内臓の位置関係が崩れる可能性があります。
もしそうなると、内臓は正しい働きができなくなるため、食べ物の消化や吸収にも大きな影響を及ぼすことになります。
ピラティスでは、マット上に寝た状態で腹部深層筋の収縮を意識的に行ってお腹が膨らまないようにしつつ、胸を大きく膨らませる呼吸法を大切にしています。
腹部深層筋の収縮を促すことで、お腹を前側から押さえる壁が安定し、内臓を正しい位置に支え戻すことができるようです。
内臓は筋肉でできていますから、内臓が正しく働くようになることで、食べ物を消化するときのエネルギー消費が高まります。
また腹部深層筋の収縮を持続できるようになることで、少しずつお腹を支える力がついてくると、重心を安定した位置に戻すことができるので腰の反り返りによるお腹のでっぱりを抑えることができるようになるでしょう。

エクササイズによって内臓脂肪が刺激されます

一日3食きちんと食べていれば、そのたびに内臓は動いていますので、この周りに脂肪がつくというのは実はとても深刻な状態なのです。
ただ、医学的にみると、実は皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が、減らしやすいと言われています。
それというのも、何らかのエクササイズをするときに、筋肉が収縮するためのエネルギー源の元となるのは糖質、もしくは脂質です。
特に脂質を消費する場合は、内臓脂肪の方から先に消費されると言われているためです。
ピラティスでは常に腹部の深層筋を収縮させます。
腹部の筋肉は脚の筋肉と並んで、比較的大きな筋肉ですので、これの収縮を持続するためには、多くのエネルギー源を必要とします。
また、ピラティスは決して激しい動きは行わず、ゆったりとした動きの中で多くの筋肉を使っていきますので、多くの脂質をエネルギー源の原料として使用しますから、内臓脂肪には良い効果をもたらすものと考えられます。
エクササイズで内臓脂肪へ刺激を与え、姿勢が良くなるという好循環を得ることができれば、お腹は少しずつ正しい位置に戻ってくることでしょう。

(まとめ)ピラティスによってお腹にはどんな効果があるの?

1.ピラティスはお腹を引き締める効果が期待できます

ピラティスエクササイズでは腹部深層筋の収縮を持続し、常に体幹を正しい状態に維持することを意識させています。
これにより内臓を安定した位置に戻すことができるため、お腹を引っ込める効果につながっているようです。

2.お腹の出っ張りには2つの原因があります

お腹のでっぱりには、皮下脂肪によるものと、内臓脂肪によるものとがあります。
内臓脂肪によるものの場合、姿勢が崩れ腹筋が働きにくくなり、お腹がさらに前にせり出したような格好になるという悪循環に陥る可能性があります。

3.ピラティスによる腹部深層筋への刺激は内臓の働きへもよい効果をもたらすと言われています

ピラティスによってお腹を前から支える壁となる腹部深層筋が働くようになると、崩れていた内臓の位置が正常化します。
重心もそれまでより後方に移動するので腰の反り返りが減ってくるので、お腹をやや引っ込めることができる可能性があります。

4.エクササイズによって内臓脂肪が刺激されます

ピラティスによって正しい姿勢を維持すること、またそのために腹部深層筋の収縮を維持する効果が期待できます。
筋肉が活動するためのエネルギーとなる原料を内臓脂肪に求めることにつながり、好循環を得ることが可能になるかもしれません。

 

今月だけのお得な体験・入会
キャンペーン実施中!

 

体験レッスンご希望の方はこちら


SNSでシェア
ピラティス・ヨガを体験する
//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述