後ろを振り向く女性

ストレスによる腰痛にピラティスは効果ある?

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ピラティスはストレスに由来する腰痛の緩和にも効果があるといわれています

長期間腰痛が続く慢性腰痛では、ストレスによって脳の機能が障害されて痛みを緩和できなくなることが原因の場合があります。
また、ストレスは交感神経を刺激するため、筋肉の緊張や血管の収縮を引き起こし、血流の不良からくる筋肉痛を引き起こし、腰痛をさらに悪化させていくこともあります。
ピラティスによって自分の体や姿勢に対する意識を高め、筋肉を適度に動かして刺激することで緊張緩和や血行改善が図られ、腰痛が改善していくことを期待できます。

ストレスによる腰痛は脳の機能を抑え込み自律神経のバランスが狂うことによるようです

腰痛は、始まってから4週間までが急性期、それから3ヶ月程度までが亜急性期、そして3ヶ月以降は慢性期と言われています。
ぎっくり腰などの急性腰痛の場合、安静とその後の治療によって、発生から3ヶ月以内には多くの場合で改善し、痛みが消えていきます。
しかし中には、3ヶ月以上経っても腰痛が改善しない「慢性腰痛」を抱える人も少なくないようです。
慢性腰痛には脊柱管狭窄症や変形性腰痛症などの骨の変形に由来するものもありますが、中には心身のストレスによって長期化しているケースもあります。
骨では、痛みは骨の周りにある骨膜で知覚されます。
それが脳の方向へ走る感覚神経を伝って脳へと伝えられ、痛みとして認識されます。
本来、身体のどこかで痛みが発生した場合、脳では神経伝達物質であるドーパミンの働きによってオピオイドという痛みを脳に伝えるのをブロックする物質が放出される「下降性疼痛抑制」が働きます。
また、ハッピーホルモンとも呼ばれるセロトニンによっても、痛みが脳へ伝わるのをブロックしてくれるので、痛みを脳で感じないようなシステムが脳には備わっています。
しかし、長い期間ストレスにさらされていると、これらのシステムが正しく働かないために、痛みが脳に伝わり続けることで、腰痛が長期化してしまうと言われています。

ストレスは筋肉の緊張を高め筋肉への血流を悪くしてしまう作用もあるようです

ストレスが影響を及ぼすのは、神経伝達物質の異常だけではありません。
自律神経に対しても、影響を及ぼします。
ストレスが長くかかり続けると、自律神経のうちの交感神経が亢進した状態になります。
交感神経は全身についている骨格筋を収縮させるだけではなく、血管にある筋肉(血管平滑筋)にも作用し、血管を細くさせて血流を少なくする作用も持っています。
筋肉は収縮が長く続くことで疲労し、痛みを発するようになります。
また、筋肉が収縮することで筋肉の中を走る血管は圧迫され血行が悪くなるため、酸素は十分に供給されず、加えて筋肉内でできた二酸化炭素や乳酸もきちんと排出されないために、痛みを感じるのです。
それに加え、交感神経によって血管が細くなっているのですから、筋肉への栄養素や酸素の供給はさらに悪くなっていきます。
これらが重なることで筋肉の疲労は進み、痛みは増していきます。
このように、ストレスと腰痛の間には、ストレスが脳や筋肉、血流にもたらす悪影響が、腰周辺の筋肉へと及び、腰痛を引き起こすという関係があるのです。

ピラティスはストレスを軽減させ筋肉へも良い効果をもたらすことで腰痛の軽減が期待できます

一般的に、ストレスがかかっているときには深呼吸をするのが良いと言われています。
ピラティスの場合は、動きの基本の一つに呼吸法が取り入れられており、その呼吸法を続けることだけでも自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があるようです。
また、自分の体の位置や状態に意識を集中することによっても、ストレスが軽減されると言われています。
ピラティスでは、様々な動きをリズミカルに行いますが、これは筋肉の収縮と弛緩を交互に行うことにつながります。
筋肉をリズミカルに動かすことは、筋肉内の血管を刺激し、筋肉がポンプとなって血流を促進させ、常に新しい血液を筋肉内に送り込む効果をもたらしてくれます。
これが起こることで、筋肉内での酸欠症状や疲労物質の蓄積が改善され、筋肉に由来する痛みが緩和されていきます。
さらに、腹部のコアマッスルが強化されることで姿勢が良くなり、腰の痛みが軽くなっていきます。
ピラティスはストレスに由来する腰痛にも、一定の効果をもたらしてくれるようです。

(まとめ)ストレスによる腰痛にピラティスは効果ある?

1.ピラティスはストレスに由来する腰痛の緩和にも効果があるといわれています

慢性腰痛の原因の一つに、ストレスがあります。
ストレスは痛みを緩和するための脳の機能や、筋肉の緊張を高めてしまう作用があるため、ストレス性の腰痛はなかなか緩和が難しいようです。

2.ストレスによる腰痛は脳の機能を抑え込み自律神経のバランスが狂うことによるようです

慢性腰痛の原因の一つに、心身のストレスが考えられています。
ストレスによる腰痛の一つの原因には、脳に痛みを知覚させないためのシステムが適切に働かないために、腰の痛みが脳へと伝わってしまうことが関係しているようです。

3.ストレスは筋肉の緊張を高め筋肉への血流を悪くしてしまう作用もあるようです

ストレスは血管を収縮させて細くして血流を悪くさせることに加え、筋肉を収縮させ続ける作用ももたらします。
その結果、筋肉疲労が起こり腰の痛みとして知覚されるのです。慢性腰痛の一部では、ストレスの緩和が一定の効果をもたらす場合があるようです。

4.ピラティスはストレスを軽減させ筋肉へも良い効果をもたらすことで腰痛の軽減が期待できます

ピラティスでの呼吸法、コアマッスル強化による姿勢の適正化、自分の体の位置に意識を集中することによるストレス緩和効果、そして筋肉をリズミカルに動かすことによるポンプ作用で血行が改善することにより、腰痛は徐々に改善していくようです。

 

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