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ピラティスのロールダウンは背骨周りの筋力アップと、背骨のバランス改善をチェックできる指標となる基本動作です
立ったまま上体をゆっくり倒し、背骨をしっかり伸ばしてから上体を起こすのがピラティスのロールダウン(スタンディングロールダウン)という基本動作です。
背骨は筋肉で支えられていますが、加齢などで筋力が低下すると背骨が支えを失い徐々にバランスを崩して、姿勢が悪くなります。
ピラティスのロールダウンを取り入れることで、筋力アップや背骨の可動域、歪みの解消程度をチェックすることができるとされています。
ロールダウンを行うことで腹筋や背筋を強化され、背骨の歪み改善具合が自分で確認できると言われています
ピラティスのレッスンで行うロールダウンは、主に背骨を正しい位置へと戻し、体幹を鍛えるための基本動作の1つです。
ロールダウン(スタンディングロールダウン)というのは、立った状態で上体を曲げてゆっくり背骨を丸めることでしっかり伸ばし元へ戻すという動作です。
腹筋や背筋に適度が負荷がかかるので、腹筋や背筋の強化にも効果的だとされています。
また、背骨をしっかり伸ばしたり縮めたりすることで柔軟性が養われる効果が期待されます。
さらに、ピラティスのレッスンで背骨の可動域が広がり、歪みが解消されてバランスが良くなれば、ロールダウンがより楽に行えるようになるとも言われています。
ピラティスのレッスンを続けていても、自身で身体がどのように変わってきたかを自覚するのが難しいという方もいます。
しかしロールダウン自体、インナーマッスル強化に貢献する基本動作であると同時に、背骨の歪みやアンバランスさが解消されたかどうか、自身の体の変化をチェックするための指標になるとも言えます。
ピラティスのロールダウンは、背骨を本来の正しいS字状へと導くのに効果的だとされています
生活習慣やクセ、筋力不足などにより、気づくと背中を丸める猫背になってしまう方も増えています。
猫背は見た目に良くないだけでなく、腰や首などに負荷がかかり傷めたり、血流が悪くなったり、代謝が下がり内臓機能を低下させるなど体に悪影響を及ぼすので、改善しておきたいものです。
そもそも正しい姿勢というのは、横から見て背骨がキレイなS字カーブを描いている状態のことです。
体の中心を通る脊柱には、上から椎骨が積み木のように重なり、椎骨同士の間に椎間板が存在し、骨を筋肉が支えています。
しかし、次第に筋肉が骨の重みに耐えられなくなり、つぶれることや歪みんでしまうことで骨のバランスが悪くなり、姿勢が徐々に乱れてしまうのです。
骨を取り囲む筋肉は、主に深層部の筋肉(インナーマッスル)と呼ばれており、通常の筋トレでは鍛えにくいとされています。
ただピラティスのエクササイズの中でも、ロールダウンはこの背骨を支える筋肉を強化し、骨の歪みを改善するのに効果的だと言われているのです。
ロールダウンの正しいやり方をマスターしましょう
ロールダウンは、ピラティスの基本動作なのでやり方自体はさほど難しくはないので、慣れれば誰でも手軽に行えます。
今回は先程紹介した、立ったまま行うスタンディングロールダウンのやり方を紹介します。
- 床にまっすぐ立ち、両足は間にこぶし1つ分が入る位に開きます。
- 肩から腕にかけては脱力し、首はまっすぐ伸ばして前を見ます。
- 息を吐きながら、頭の方からゆっくり背骨を前に倒します。
この時、腰から上体を一気に曲げないで後頭部、首、背中というように上から順に丸めていくのがポイントです。
そして、できれば膝を曲げずに腕を伸ばして床に触れてみましょう。 - 今度は息を吐きながら、腰から背骨、首、頭という順で頭をゆっくり起こしていきます。
上体を曲げる際は、おへそを背骨に近づけるようなイメージで行いましょう。
ふらついたりする場合は、慣れるまで壁に背中をぴったりつけ、足をやや前に出した状態でやってみると良いです。
初めのうちは無理のない範囲内で数回行い、慣れてきたら回数を増やしてみましょう。
(まとめ)ピラティスのロールダウンとは?
ピラティスのロールダウンは、上体をゆっくり曲げて背骨を伸ばし、戻すという基本動作です。
シンプルな動作ですが、背骨を支える筋力アップにも繋がるため、正しい姿勢作りが目指せます。
ピラティスのロールダウンは、背骨を支える筋肉(インナーマッスル)にも作用し、鍛えるのに効果的な動作だと言われています。
また、ピラティスレッスンで自分の体に生じた変化、背骨の可動域の広がりや歪みの解消などをチェックする指標ともなるポーズです。
運動不足や加齢による筋力低下で、背骨を支える筋肉が衰えることで背骨は曲がっていきます。
正しい姿勢は背骨がS字カーブを描く状態なので、ピラティスのロールダウンを取り入れながら元の姿勢に近づけましょう。
ピラティスのロールダウンにも色んなやり方がありますが、立ったままで状態を曲げるスタンディングロールダウンはやりやすいのでおすすめです。
呼吸法を続けながら首から背骨へと上から順に曲げ、背骨をしっかり伸ばしていくのがポイントです。