目次
ピラティスのパワーハウスとは身体の中心のことです
ピラティスでよく聞く「Powerhouse(パワーハウス)」という言葉は、腹部から骨盤にかけての身体の中心部分を意味しています。
創設者のジョセフ・ピラティス氏が名づけ、美しい姿勢を保ち、正しい身体の動きをするために必要なものと位置づけられています。
人間は美しい正しい姿勢と深い呼吸法によって、脊髄や腹筋を安定させることが可能になります。
パワーハウスはインナーマッスルの中でも重要な部分とされ、ピラティスではパワーハウスを重視しています。
ピラティスには基本のABCと呼ばれる原則があります
ピラティスには、基本のABCと呼ばれる重要な3つのポイントがあります。
基本のABCを理解した上でピラティスに取り組むことで、ピラティスの真髄を感じられるようになります。
ピラティスでは正しい姿勢を常に意識しながら、身体を動かしていきます。
多くの人は生活習慣の影響で姿勢が崩れており、肩こりや腰痛などを抱えています。
ピラティスでのアライメントとは、骨と骨との相互関係を意味しています。
ピラティスのエクササイズでは、骨や関節の位置を本来あるべき位置に戻すことを目指しています。
身体が正しい姿勢を覚えることができれば、深い呼吸ができるようになり、筋肉のバランスも整いやすくなるでしょう。
ピラティスでは、呼吸の仕方を重要なポイントとして見ています。
よくピラティスの呼吸法は難しいと言われるのは、ピラティスの呼吸法が単なる胸式呼吸とは異なるためです。
- 鼻から息を吸い、肋骨を横と後ろに広げるイメージで呼吸をする
- 胸やお腹ではなく、胸郭の脇と背中に空気を入れる
- 広がった肋骨が身体の中心に向かって閉じるイメージで、ゆっくりと口から息を吐き出す
この特殊な呼吸法は胸式ラテラル呼吸というもので、筋肉が作り出した二酸化炭素を排出するのに効果的と言われています。
身体の中心(コア)をコントロールすることを、コアコントロールと言います。
正しい姿勢と深い呼吸法によって、身体の中心が安定し、パワーハウスが脊髄や内臓を守ってくれます。
パワーハウスが機能すれば、負担なく身体を動かしやすくなります。
パワーハウスはお腹周りの筋肉で構成されています
パワーハウスはお腹周りの筋肉によって、構成されています。
ピラティスによってパワーハウスが正しく機能すると、脳からの伝達が素早く正確に筋肉に伝わるようになります。
手足を効率良く動かせるようになれば、日常生活での動作がスムーズになるだけでなく、スポーツでのパフォーマンス向上も期待できます。
パワーハウスを構成する主な筋肉は、次の3つになります。
肺や心臓の下にあるドーム状の形をした筋肉が、横隔膜になります。
腹部との境目に位置することから、呼吸と深い関わりを持っています。
背中の椎骨を繋ぎ、脊椎を形成しているのが腹横筋です。
運動時に背骨を微調整し、背骨のS字カーブを維持して背中や腰を守っています。
体幹の中で最も下部にあるのが、骨盤底筋です。
骨盤や内臓を支える働きを担っています。
ピラティスは思考しながら行うエクササイズです
ピラティスが他の一般的なエクササイズと大きく違うと言われるのは、ピラティスの理念を理解し、身体の動きを理論的に考えることを求められるためです。
単なるカロリー消費や運動不足の解消を目的としているのではなく、身体に正しい姿勢と動作を学ばせるのがピラティスです。
インストラクターの指示通りに身体を動かしながら、身体の中で起きていることを意識し、動作に集中することが大切になります。
多くの人が自分自身の身体について理解できておらず、効率的な使い方を学んできていません。
ピラティスでは心身の調和を目指し、より自分の身体に関心を持ち、知識や感覚を高めることを目指しています。
(まとめ)ピラティスでよく聞くパワーハウスってどんな意味?
パワーハウスは創設者のジョセフ・ピラティス氏が名づけたもので、腹部から骨盤にかけての身体の中心部分を意味しています。
ピラティスではパワーハウスを重視し、姿勢や身体の動き、体幹の強さに影響していると考えています。
ピラティスにはアライメント、呼吸、コアコントロールの基本のABCと呼ばれる原則があります。
基本のABCを意識しながらピラティスに取り組むことで、効果を感じやすくなるでしょう。
パワーハウスは腹部周りの筋肉によって、構成されています。
ピラティスによってパワーハウスが正しく機能すれば、スムーズな動作が可能になります。
日常の動作だけでなく、運動時のパフォーマンスの向上が期待できます。
ピラティスは頭を使うエクササイズとも言われており、他のエクササイズと比べて難しいイメージを持たれることがあります。
多くの人が身体を効率的に使う方法を、学んできていません。
ピラティスで、自分の身体についての知識や感覚を高めていきましょう。